華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

The Last Waltz

Sip the Wine もしくはラストワルツ特集 #7 (1977. Rick Danko)

#6 ← Stagefright → #8 …「Drunkard's Basement」管理人のあもさんが作成された同人グッズの缶バッジ、2018.9.1.から1ヶ月限定で発売予定だそうです。 drunkardsbasement.jimdofree.com 録音機器の前でインタビューに答えるロビー。「Who Fo You Love?」の前の場…

Four Strong Winds もしくはラストワルツ特集 #6 (1963. Ian & Sylvia)

#5 ← Helpless → #7 Robbie: Everybody knows him. You know this guy, I bet. ロビー:彼のことはみんなが知ってる。きっと知ってると思うよ。 Neil Young: Thank you, man, for letting me do this. ニール·ヤング:ありがとう。ここでやらせてくれて。 Ro…

The Well もしくはラストワルツ特集 #5 (1976. The Band)

#4 ← Such A Night → #6 中世イギリスの古典文学「カンタベリー物語」の序歌を朗誦する、詩人のマイケル·マクルーアの映像。互いに見知らぬ巡礼者同士が一堂に会して身の上話を繰り広げるその物語のプロットに、ラストワルツの出演者たちの姿を重ね、この歴史…

Out Of The Blue もしくはラストワルツ特集 #4 (1976. The Band)

#3 ← It Makes No Difference → #5 並んで座るザ·バンドの三人。「The Shape I'm In」の前のインタビューの時と同じメンバー。同じ場所。 Robbie: And the week went on and it was a little depressing. And it was especially depressing cos we didn't have…

The Last Waltz もしくはラストワルツ特集 #3 (1967. Engelbert Humperdinck)

#2 ← Who Do You Love → #4 録音機器の前に座り、スコセッシのインタビューに答えるロビー。 Robbie: He called me up and I said "Sure I'd like a job. What does it mean? What do I do?" He said "You won't make much money but you'll get more pussy …

The Shape I'm In もしくはラストワルツ特集 #2 (1970. The Band)

#1 ← The Shape I'm In → #3 ザ·バンドのメンバー3人が、並んで座っている。右からロビー·ロバートソン、リック·ダンコ、リチャード·マニュエル。ロビーはマッチで煙草に火をつけ、リックは紙コップの飲み物をすする。リチャードは煙草を吹かしながらヒゲを…

Up On Cripple Creek もしくはラストワルツ特集 #1 (1969. The Band)

#0 ← Up On Cripple Creek → #2 「Don't Do lt」の演奏を終えてステージを離れるメンバーたち。リック·ダンコは客席に向かって投げキス。ロビー·ロバートソンは帽子をかぶりなおし、出てくる時に持っていたコーラの瓶を律儀に持って帰る。その映像に合わせて「…

Ophelia もしくは アイ·ホープ·イン·ニューヨーク (1975. The Band)

ねえ どうして手を離すの いつまでもここに いるって言ってたのに ねえ 誰か教えてよ 大事なものは 何故いつもなくなるの -鈴木祥子「Happiness」(1991年)- Ophelia Ophelia 英語原詞はこちら Boards on the window Mail by the door What would anybody lea…

Don't Do lt もしくはラストワルツを観てきたぜ =完訳作戦予告編= (1964. Marvin Gaye)

観てきましたよ。 ついに映画館で観てきました。 甘味料...いや、感無量でした。 という言葉を昔ステージの上で吐いてみせたのは忌野清志郎という人でしたが、あの時の彼氏がどうしてそんな箸にも棒にもかからないようなことを言わなければならなかったのか…

Mannish Boy もしくはオトコらしいオトコノコ (1955. Muddy Waters)

Mannish Boy 「Caldonia」を取りあげた以上、この曲のことを取りあげないわけには行かないと思う。ポール·バターフィールドが吹き鳴らすハーモニカをバックに、シカゴ·ブルースの巨人マディ·ウォーターズとザ·バンドのメンバーが大迫力で繰り広げたこの歌の共…

Caldonia もしくは てじなーにゃ (1945. Louis Jordan)

Caldonia (Louis Jordan) Caldonia 英語原詞はこちら Walkin' with my baby she's got great big feet She's long, lean, and lanky and ain't had nothing to eat She's my baby and I love her just the same Crazy 'bout that woman 'cause Caldonia is h…

The Weight もしくは重荷 (1968. The Band)

The Weight The Weight 英語原詞はこちら I pulled into Nazareth, was feelin' about half past dead; I just need some place where I can lay my head. "Hey, mister, can you tell me where a man might find a bed?" He just grinned and shook my hand…

Caravan もしくはつったーん!(1970. Van Morrison)

私がこれほど憧れたライブ映像、これほどカッコいいと思ったライブ映像、これほど何度も繰り返し見たライブ映像には、自分がたとえこれから何十年生きることになったとしても、絶対に二度と出会えないと思う。 昔ビデオテープを何回も巻き戻して見ていたその…

This Wheel's On Fire もしくは あめつち に われ ひとり ゐて たつ ごとき この さびしさ を きみ は ほほゑむ (1968. The Band)

「燃える電話ボックス」と「燃える車」。 元々は「ロック史上初の海賊盤」として市場に出回ったというディラン&ザ·バンドのプライベートな録音が、1975年に「地下室」というタイトルで公式発売された際、この2曲がそういう順番で収録されていたことにはやはりそれな…

Stage Fright もしくは舞台恐怖症 (1970. The Band)

「失敗できない若者たち」の歌に続く歌と言えば、これしかない。ザ·バンドの「ステージフライト」。「舞台が怖い」という曲である。 そう。舞台はとっても怖いのだ。がんばれ。負けるな。リック・ダンコ。 The Last Waltz -Stagefright- Stagefright 英語原詞はこ…

Acadian Driftwood もしくはエバーラスティングサマーはイルコンテンツ (1975. The Band)

1755年、アカディアの住民たちがイギリスによって強制的に故郷を追われた"Great Expulsion (大追放 )" の様子を描いた絵画。 この曲がラストワルツのコンサートで、しかもカナダ人であるニール・ヤングとジョニ・ミッチェルをステージに迎えて演奏されていた…

Down South in New Orleans もしくは夢の中 雲の上 (1976. Bobby Charles)

アメリカのスイカって、何か、ぬるそうな感じがする。映画「ウッドストック」の最後のシーンは、確かコンサートが終わって人もまばらになった泥だらけの会場で、スプーンでスイカを食べている人の姿をずーっと映していたと思うのだけど、私がそれを忘れられ…

Such a Night もしくはドアをノックするのは誰だ? (1973. Dr.John)

Q. 小沢健二さんのドアノックダンスを知らないので詳しく教えてください。 A. 誰かにとっての歌いはじめから 右で二回手拍子左で二回手拍子×2。で、マーク外す勢いのとこから右左右左右と、身体を肩を内側に入れ気味少しクネクネした感じでで揺らす。基本 右…

Who Do You Love もしくは をまへは誰に恋してる (1956. Bo Diddley)

をまへは誰に恋してる をれはをまへに恋してる 票よ票 来れば嬉しい 心は涙のカクテール 僕は流れ星の尾で 悪意達を掃き出してしまふだらふ ―吉田聡「トラキーヨ」より 壇ノ浦清志の生徒会長選挙ビラ …「をまへは誰に恋してる」の出典を明らかにしておかない…

It Makes No Difference もしくは同じことさというのと何も変わらないさというのは同じではないと思う (1975. The Band)

歌詞対訳のブログもかれこれ60回を越えているわけだけど、それ以前に英語の歌を聞き続けて20年以上にもなるわけなのだけど、「耳で聞いただけで歌の意味がわかる」ようには、いまだになれない。10代の頃には、いっしょうけんめい勉強すれば、ラップだろうが…

Further On Up The Road もしくは 待つわ (1976. Eric Clapton)

むかーしミヤコ蝶々という人が自分の半生を語ってはったのをテレビで見たことがある。いつのことだったかは覚えていない。あの人をテレビで見る時にはいつも自分の半生を語ってはったような気がする。 ミヤコ蝶々という人は22歳の時に妻子ある落語家で17歳年…

Coyote もしくは自由な自由なフリーウェイの囚人の恋人 (1976. Joni Mitchell)

平沢進 「まあ おおむね こんなもん さて あれから数え百万年 相変わらずの日照りだが 君は進化の度合い 二歩と半分 もっとかしこく 逃げていただく」 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「ハイ!」 ー「コヨーテ」P-model.1987. Joni Mitchell - Coyote (The La…

Evangeline もしくは新世紀に聞く歌として (1976. Emmylou Harris)

エヴァンジェリンという名は、女性の名にもちいられる。「よいニュースをもたらす人」というのがもともとの意味だ。エヴァンジェリンという名はエヴァンジェル、すなわち福音(ゴスペルとおなじ意味だ)、あるいは朗報という言葉からきていて、エヴァンジェ…

Helpless もしくは孤立無援の唄 (1970. Crosby, Stills, Nash & Young)

ねえ 何かおもしろいことないかな 貸本屋の軒下で雨宿り きみは難しい顔して 立ち読みしながら本を盗んだ ぼくの自転車のうしろで 孤立無援の思想を読んだ 春になったら 就職するかな 壁に向かって逆立ちして笑った 机の上の高橋和巳は 怒った顔して逆さに見…

Catfish Blues もしくは私の沼 (1950. Muddy Waters)

今週のお題「私の沼」 ずっと意味がわからなかったり、間違った解釈を信じ込まされたりしてきた外国の歌を、一曲ずつ詳細に検討してみようという趣旨でブログを始めてからほぼ2週間になるのだけれど、そろそろこのブログもどうすれば多くの人に読んでもらえ…

And It Stoned Me もしくは終わった後でよくあるように (1970. Van Morrison)

みずから1つのアルバムをなす歌をつくるのが、シンガー・ソングライターという歌うたいだ。1つの歌でなく、おおよそ10の歌からなるアルバムというかたちは、LPレコードがつくりだした。しかし、たんに歌を10あつめるのでなく、1つのアルバムを、アルバム…

The Night They Drove Old Dixie Down もしくは華氏65度の冬 (1969. The Band)

いきなり、長い話から始めることになるのだけれど。 1992年にボブ・ディランがデビューから30周年を迎え、その記念コンサートがNHKで放映された時、中学生だった私は偶然テレビの前に座っていた。そして「オージェイズ」というものすごくかっこいい黒人のお…