華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Lounge Act もしくは一人二役の叙述トリック (1991. Nirvana)


Lounge Act

Lounge Act

英語原詞はこちら


Truth covered in security
I can't let you smother me
I'd like to, but it couldn't work
Trading off and taking turns
I don't regret a thing

And I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to prove I still
Smell her on you

Don't tell me what I wanna hear
Afraid of never knowing fear
Experience anything you need
I'll keep fighting jealousy
Until it's fucking gone

I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to prove I still
Smell her on you

Truth!
Covered in security
I can't let you smother me
I'd like to but it couldn't work
Trading off and taking turns
I don't regret a thing
And I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to make you a deal
We've made a pact to learn from who
Ever we want without new rules
We'll share what's lost and what we grew
They'll go out of their way
To prove they still
Smell her on you
They still
Smell her on you
Smell her on you

=翻訳をめぐって=

協賛ブログ「ミチコオノ日記」とのコラボ企画で、今まで一度も聞いたことのなかったニルヴァーナの楽曲をゼロの状態から翻訳するという試みを続けているわけだけど、この曲の翻訳は、ものすごく難しい。正直言ってどういう日本語に置き換えればいいのか、今の時点では全然イメージが湧いてこない。

まるっきり分からないというわけでも、ない。ただこの歌詞からは何通りものイメージが湧いてくるもので、それを同時に表現できる日本語というのが、見つからないのである。それを全部再現しようと思ったらどうしても「何通りもの訳詞」が必要になってしまう。しかし原詞は「ひとつの英語」で書かれているわけだ。こちらも「ひとつの日本語」で勝負するのでなければ、「翻訳」とは言えまい。

だからこの曲に関しては、訳詞を作る前にひとつひとつのフレーズにどんな解釈が可能であるかをあらかじめ全部書き出して、その上で試訳を組み立てるというやり方をとることにしたい。久しくそういうことはやってこなかったけど、「Strawberry Fields Forever方式」と呼んできたやり方である。この場合、試訳は「できたらおなぐさみ」という以上のものではなく、解釈のプロセスを共有することに重点を置いた書き方にならざるをえないので、そのことについてはあらかじめ了承されたいと思う。


タイトルについて

これは、割とテキトーにつけられたものであるらしい。この曲はクリス·ノヴォゼリックのベースのソロで始まるのだけど、その雰囲気が「ラウンジっぽかった」から「Lounge Act (ラウンジ的な演奏)」。それだけのことであるという趣旨のことが、海外サイトには書かれていた。

ただし私は音楽のジャンルに疎いので、「ラウンジっぽい」と言われてもそれが「どういう感じ」なのかは、全然イメージが湧いてこない。何か、小室哲哉が「ジャングル」というのがどういうムーヴメントであるかを力説していたあたりの時代から、そういうのをいちいち覚えても仕方がないような気がし始めて、今まで注意を払ってこなかった。調べてみると「ホテルのラウンジで演奏されるにふさわしい曲」的なことが書かれていて、「そうなのか?」とも思ったが、それ以上のことをどうこう言っても仕方がないと思う。ホテルのラウンジというのがどういう空間であるのかということ自体を、私はあまりよく知らない。

曲の背景について

この曲はカート·コベインが、「Nevermind」の制作過程までつきあっていた相手であるところの、トビ·ヴェイルさんにまつわる曲であることを、カート自身が明言していた唯一の曲なのだという。この人の写真を貼りつけるの、もう4回目だ。何か私まで、好きになってきてしまった。



この「瞳の写真」ばかりでもあんまりな感じがするので、別の写真はないかと調べてみたところ、ギターを持って歌っている下のような写真も見つかった。何か、デビューアルバムのジャケットに写っていた中島みゆきさんの若い頃を見るような印象である。きっと、優しく包容力のある言葉で語りつつも、そのことを通して人の心をガスガスえぐるような、そういう感じの人だったのだろう。(全然違うかもしれないけど。あと、今でもご健在なわけだから過去形で言うのもアレなのだけど)。



この曲は「トビさんのことを歌った曲」であり、後の結婚相手であるコートニーさんのいるところでは「自分は絶対にこの曲を歌わない」という趣旨のことを、カートはトビさんへの「出さなかった手紙」の中で、誓っていたのだという。カートの遺品の中から出てきたこの「出されなかった手紙」は、彼氏の「日記」と同じく生前のカートの意思に反して出版されたものであり、そういう情報を「ネタ」にするのはいかがなものかという気持ちが私の中にはあるのだが、この曲を読み解くにあたっては極めて重要な情報であると思われたため、転載した。また、この曲が「トビさんにまつわる曲」であることは、「出されなかった手紙」から確認するまでもなく、カートの生前から公然と明らかにされていたことであり、YouTubeでは消されていたけど93年のライブではこの曲を演奏した後にカートが「トビ!トビ!」と絶叫していたこともあるのだそうで、その映像も残されているらしい。

そしてそういう風に「予備知識」を仕込めば仕込むほどわからなくなってくるのが、それじゃあこの曲はどんな風に「トビさんのことを歌った曲」なのだろうかということなのである。以下、長い前置きになったが、内容の検討に移りたい。

フレーズ読解

Truth covered in security

直訳は「セキュリティに覆われた真実」。「セキュリティ」は「保護」とか「護衛」とかいう意味だが、日本語化している言葉なのであえて漢字に直す必要もないと思う。「in security」で「安全な状態」を示す形容詞句にもなるので、「安全な状態にカバーされた真実」と訳すこともできるだろう。

ただし英語圏の人たちが口をそろえるところでは、この部分にはカートの「言葉遊び」が施されているらしく、耳で聞いたらこのフレーズは「Truth covered insecurity」と区別することができないのだという。「insecurity」とは「不安な状態」「危険な状態」という意味であり、そう読むならこのフレーズは「真実があやうい状態を覆い隠していた」という過去形の文章になる。

セキュリティに覆われた真実。
あるいは真実がインセキュリティ(不安定さ)
カバーしていたと言うべきか。

…あえて日本語化するならこんな形だろうか。次。

I can't let you smother me

直訳は「私はあなたが私を窒息させることを、させるにまかすことはできない」。…まあ、言い方は工夫すればいいとして、特に誤解の余地があるような内容だとは思わない。次。

I'd like to, but it couldn't work
Trading off and taking turns

交換だとか代わりばんこにとか
自分だって
できるもんならそうしたいけど
うまく行かなかったんだよ。

…この辺から「曲の風景」を正確に思い描くことができなければいろんな誤読の余地が生まれてくる感じがするのだが、とりあえず私の翻訳を書いておいた。(むろん、私自身にも自分が誤読をしていないと言える自信はない)。次。

I don't regret a thing
私が後悔することはひとつもない。

問題ないと思う。そして曲がBメロにさしかかる次のフレーズから、だんだん曲と同じスピードでは解釈が「追いつかなく」なってくる。

And I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to prove I still
Smell her on you

改行が「不自然」な場所に施されているのは、自筆の歌詞カードか何かが残されているからなのだろうか。とまれ「自然な英文」に直した上で、ひとつひとつ検討して行きたい。

And I've got this friend, you see
who makes me feel

直訳は「そして私には、いいですか、私に感じさせてくれる、この友だちがいる」。

「この友だち(This friend)」とは誰のことなのか。

海外サイトでまず見受けられるのは、この「友だち」がすなわちトビさんだという解釈である。もう恋人とは呼べなくなった相手だから「友だち」であると。なるほどいいでしょう。しかしそれなら「you see (いいですか)」と語りかけているその「you」とは誰のことなのだろう。

正直私はこの部分まで、この歌は「トビさんに歌いかけている歌」なのだと思って聞いてきた。その目の前にいる相手のことを、「この友だち」などという三人称めいた言い方で呼ぶだろうか。英語だとそういうのって、アリなのだろうか。それとも不自然であることを承知した上で、あえてそういう言い方が選択されているのだろうか。そんな疑問が生まれる。

第2の解釈は、この「友だち」というのは新しくトビさんの彼氏になった人物で、しかも彼氏はカートの古くからの友人でもあった、という解釈である。何か、いっぺんに情報が増えすぎて訳が分からなくなる。

そういう解釈もありうるとした上で、その友だちが「who makes me feel (私に感じさせてくれる)」というのはどういう意味なのだろう。「feel (感じる)」というのもまたザックリした言葉で、何を感じるのだという疑問が生まれてくるのだが、「感じる」はまあ日本語でも「感じる」だけで機能する言葉なので、その意味で解釈すればいいと思う。しかしそれだとその「感じる」は、恋愛感情を持っている相手にしか使えない言葉だと思う。自分の恋人を奪った相手に何を「感じる」のだろう。憎しみを「感じる」のだろうか。だったらこんな言い方、するだろうか。

ただし、「This friend」はトビさんなのだとした上で、「you」はトビさんを奪った彼氏のことだという読み方なら、成立しそうな気もする。だとしたら、この歌は初めから「その彼氏に向けて」歌われている歌なのだということになる。「交換だとか代わりばんこにとか」という前段に出てくる言葉は、「そういう条件ならトビとデートしてもいいよ」という形でその彼氏から提示されたオファーだったという風にも、読める。カートはそれを、呑めなかったわけである。

だが、楽曲外の情報になるけれど、トビさんというのはものすごく「自立した女性」だったと言われているのである。そんな、自分の存在が二人の男の間で「代わりばんこに」やり取りされるような約束を、二人の男が「勝手に交わす」のを黙って見ているような人だったとは、到底思えない。「交換だとか代わりばんこにとか」という「条件」をカートに提示することができる相手がいたとしたら、それはトビさん本人以外にはありえなかったように私には感じられる。

…ただ、「交換だとか代わりばんこにとか」という言葉が出てきている時点で、この歌が「三角関係を背景とした歌」であるというところまでは、まず疑いえないわけである。とはいえその上で「3人目の人物像」をめぐる描写が、この歌の中にはあまりに希薄であるように思われる。

3つ目の解釈は「友だち」とは「ドラッグ」のことであるというものなのだけど、これはまあ、そういう聞き方がしたければ勝手に聞けばいいというぐらいの話であり、あえて否定する必要もないけれど、問題外だと考えていいと思う。「そういう読み方もできる」ということは重要な事実だとしても、「それだけではない」ことは明らかなのだ。少なくともドラッグが「主要なテーマ」だとは思わない。

…とりあえず結論を出すのは保留にした上で、先に進みたい。

I wanted more than I could steal

直訳は「私は自分が盗める以上のことを望んだ」。簡単には流せない内容である気もするが、先を急ぎたい。

I'll arrest myself,
I'll wear a shield

私は自分を逮捕するだろう。
私は盾をまとうだろう。

「自分を逮捕する」というのは、前段の「自分が盗める以上のことを望んでしまった」ということに対する罪悪感の表明であり、自分は罰されなければならないという歌い手の気持ちが歌われていると見ていいだろう。「盾をまとう」というのは、二枚貝みたいにピッタリ殻を閉ざして外界から自分を遮断するというイメージであると同時に、カートの肩には実際に「盾」のタトゥーが施されていたという情報も、海外サイトにはあった。文字通り「体にまとって」しまったぐらいに、「盾」というのはカートにとって重要な意味を持つキーワードだったことが分かる。そして

I'll go out of my way to prove
I still smell her on you

…一番の難問である。直訳は「私はあなたの上に、いまだに彼女の匂いが残っていることを証明するために、わざわざ回り道をするだろう

「私」と「彼女」と「あなた」。完全に登場人物が3人になった。しかしこれって、「誰と誰と誰」なのだ。

ここで全く思ってもみなかった可能性を私に提供してくれたのは、「この歌はトビ視点で書かれていると考えた方がうまく解釈できるのではないか」という海外サイトの書き込みだった。

なるほど確かに、この歌は最初からこの部分に至るまで「トビさんからカートに叩きつけられた別れの言葉」だったと解釈するならば、登場人物は二人で済むのである。「I still smell her on you」というのは、カートの身体に「別の女」の匂いが染み付いていることを、トビさんがなじっているわけだ。その相手がどういう女性であるかということは、この歌の中では別にどうでもいい問題である。

…だがしかし、それならさっきの「盾」は何なのだという疑問が浮かぶ。やっぱりこの歌は、カート自身のナマな感情が歌われている歌なのだと思って聞いた方が、まっすぐ入ってくる感じがする。

それにもしこの歌が「トビさんになりきって歌われている歌」なのだとしたら、これもまた楽曲外の情報になるけれど、コートニーさんの前で歌うことを遠慮しなければならない理由もなかったはずなのである。「コートニーさんには聞かせられない自分の言葉」がつづられているからこそ、カートは歌うことをためらったのではなかったのだろうか。

だがしかし、それなら「あなたの上に彼女の匂いが残っていることを証明してやる」という歌詞を、我々はどう受け止めたらいいのだろう。さっきのあの「カートの親友でかつ彼氏からトビさんを奪った男」という、かなり聞き手に無理な想像を強いる登場人物に向けて歌われている言葉だと、解釈する以外にないのだろうか。歌詞のどこにもそいつがどんなやつかは明示されてないけれど、親友でもなければそいつの身体からどんな匂いがするかなんて、確認できないもんな。しかし確認したら、それからどうするつもりなのだろう。

それともひょっとしたら、「you」というのは文字通り「リスナー」のことなのかもしれない。ステージの上から、あるいはスピーカーの中から、カートは観客やリスナーに向かって「おまえらの中にトビを奪ったやつがいるだろう!」「見つけてやるぞ!」と絶叫しているわけである。しかし…それだと「交換だとか代わりばんこにとか」というさっきの「条件」は何だったのだという話になる。

一番違和感をおぼえることとして、自分の彼女が誰か他の男のことを好きになってしまったとしても、その男に対して怒りをぶつけたり威嚇的な態度をとったりするのは「カートらしくない」気がするのである。せいぜいアルバム一枚分しか聞いていない私が言うのも何だけど、そういうのってカートが一番嫌っていた「マッチョな男」がやることそのものなのではないだろうか。彼氏が「トビさんの匂いがくっついた男」を見つけ出して、例えそいつを袋叩きにしたとしても、トビさんの愛が戻って来るわけではないのである。それを分かった上での、八つ当たりなのだろうか。

…あえて結論は保留にしたい。残りの部分を全部検討した後で、結論を出そうと思う。

Don't tell me what I wanna hear
Afraid of never knowing fear

私の聞きたい言葉を
(あえて)聞かせたりしないでほしい。
恐れることを知らないことを
(私は)恐れる。

…「現実は受け入れるしかない」という覚悟が示された言葉だろう。次。

Experience anything you need
I'll keep fighting jealousy
Until it's fucking gone

自分の経験したいと思うことを
何でも経験すればいい。
私はジェラシーと戦い続けるだろう。
それがファッキン行ってしまうまで。

…「ジェラシー」という直接的な言葉をカートが使うのは稀だといろんなところに書かれていたが、私もそんな感じがする。この曲にはそれだけ、ナマな感情がぶつけられているということなのだろう。それから同じ歌詞がもう一度繰り返されて、カートが自分の声を1オクターブ上げて、Bメロの終わりになってまた新しい歌詞が出てくる。

I'll go out of my way to make you a deal
We've made a pact to learn from who
Ever we want without new rules
We'll share what's lost and what we grew
They'll go out of their way
To prove they still
Smell her on you
They still
Smell her on you
Smell her on you

…多いぞ。情報量。ひとつひとつ見て行こう。

I'll go out of my way to make you a deal

直訳は「私はわざわざ遠回りしてあなたと取引を結ぶことだろう」。新しい展開だ。次。

We've made a pact to learn from whoever we want without new rules

直訳は「我々は‪新しいルールもなしに、自分たちが望む全ての人から学んでよいという契約を結んだ」…これはどう見ても「カートとトビさんの間に結ばれた契約」と読むべきところだろう。「親友の男」が出てこれるような余地はない。次。

We'll share what's lost and what we grew
我々は(自分たちが)失ったもの、そして育んできたものを分かち合うことだろう。

これも、明らかにカートとトビさんの間の話である。そして、最後。

They'll go out of their way to prove they still smell her on you
かれらはあなたの上に、いまだに彼女の匂いが残っていることを証明するために、わざわざ回り道をすることだろう

「they」が出てきた!カートとトビさんに加えて「もう一人」が出てくるだけでも分からなかったのに、この期に及んで「かれら」とは何者なのだろう。もはや我々にこの歌の内容を解明することは不可能なのだろうか!!!???

いや。

謎はすべて解けた。



…別にどうしても言いたかったとかそういうわけではない。他にまとめようが思いつかなかっただけである。

以下はあくまで私の解釈だけど、この歌はやっぱり「カートとトビさんの歌」なのだ。「第3の男」の存在は暗示されているだけで、直接歌の中には出てきていない。

カートはトビさんと別れることを決めた以上、「今のトビさん」のことを「昔のトビさん」とは「別の人間」として扱っているのだと思われる。だから歌の中に出てくる「you / the friend」とは「今のトビさん」のことであり、「she」とは「昔のトビさん」のことである。と私は思った。

後は、その解釈の上に作った以下の試訳を読んで頂いた上で、それぞれの読者のみなさんが判断されたい。くどいようだが私にはこれが「正解」であると強弁するつもりはない。だが異論のある方におかれましては、私にも納得できるような新しい訳詞を添えて頂いた上で、指摘してもらえれば幸いに存じます。

Lounge Act

Truth covered in security
I can't let you smother me
I'd like to, but it couldn't work
Trading off and taking turns
I don't regret a thing

セキュリティに覆われた真実。
あるいは真実が不安定さ(インセキュリティ)
カバーしていたと言うべきか。
おまえに窒息死させられるわけには
行かないんだよ。
交換だとか代わりばんこにとか
おれだって
できるもんならそうしたいけど
うまく行かなかったんだよ。
おれは
後悔なんかしない。


And I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to prove I still
Smell her on you

そして今のおれには、いいか。
おまえという友だちがいる。
おれに感じることを教えてくれる
たったひとりの友だちだ。
そしておれはおまえの目を盗んで
いろんなものをかすめとってきたけど
それ以上のことを望んでしまった。
おれは自分を
逮捕しなくちゃいけないと思う。
盾をかざして
自分を封じ込めなきゃいけないと思う。
おれは自分の愛したあの人の匂いが
まだおまえに残っていることを
わざわざ確かめずには
いられないことだろう。


Don't tell me what I wanna hear
Afraid of never knowing fear
Experience anything you need
I'll keep fighting jealousy
Until it's fucking gone

おれの聞きたいと思うような言葉を
わざわざ聞かせてくれなくていい。
恐れることを知らないということこそ
今のおれは恐れなくちゃいけないと思う。おまえに必要なことなら
何でも経験すればいい。
おれはこのファッキンジェラシーと
戦い続けることになるだろう。
そいつがファッキンどっかへ行ってしまうまで。


I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to prove I still
Smell her on you

そして今のおれには、いいか。
おまえという友だちがいる。
おれに感じることを教えてくれる
たったひとりの友だちだ。
そしておれはおまえの目を盗んで
いろんなものをかすめとってきたけど
それ以上のことを望んでしまった。
おれは自分を
逮捕しなくちゃいけないと思う。
盾をかざして
自分を封じ込めなきゃいけないと思う。
おれは自分の愛したあの人の匂いが
まだおまえに残っていることを
わざわざ確かめずには
いられないことだろう。


Truth!
Covered in security
I can't let you smother me
I'd like to but it couldn't work
Trading off and taking turns
I don't regret a thing

真実!
セキュリティに覆われた真実!
あるいは真実にようやくカバーされていた不安定なおれたちの関係!
おまえに窒息死させられるわけには
行かないんだよ。
交換だとか代わりばんこにとか
おれだって
できるもんならそうしたいけど
うまく行かなかったんだよ。
おれは
後悔なんかしない。


And I've got this friend, you see
Who makes me feel and I
Wanted more than I could steal
I'll arrest myself, I'll wear a shield
I'll go out of my way to make you a deal
We've made a pact to learn from who
Ever we want without new rules
We'll share what's lost and what we grew
They'll go out of their way
To prove they still
Smell her on you
They still
Smell her on you
Smell her on you

そして今のおれには、いいか。
おまえという友だちがいる。
おれに感じることを教えてくれる
たったひとりの友だちだ。
そしておれはおまえの目を盗んで
いろんなものをかすめとってきたけど
それ以上のことを望んでしまった。
おれは自分を
逮捕しなくちゃいけないと思う。
盾をかざして
自分を封じ込めなきゃいけないと思う。
おれはわざわざおまえに
取引を求めることになるだろう。
別に新しいルールを作ったりしなくても
お互いはお互いの学びたい相手から
学べばいいというのが
おれたちの交わした約束だった。
おれたちが失ったものと
おれたちが育んできたもの
それだけを分かち合うことにしよう。
そしてこれから
おまえと一緒になる男たちは
おれの愛したあの人の匂いが
ずっとおまえに残ってることを
きっとわざわざ
確かめることになるんだろう。
そいつらは
おれの愛したあの人の匂いを
おまえの上にかぐんだろう。

ではまたいずれ。



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Lounge Act

Lounge Act

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