華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Black And White World もしくはモノクロ写真の世界 (1980. Elvis Costello & The Attractions)


Black And White World

Black And White World

英語原詞はこちら


I was looking at the black and white world
It seemed so exciting
If you'd only put me back to back with that girl
When the night's inviting
With just a little lighting
There'll never be days like that again
When I was just a boy and men were men
You never go from moment to moment
You're the living double of a single fiction
You're very colourful with your compliments
As you feel the finger's friction
It's a freeze-frame
Still it's real life
You don't want to look
'Cause you've seen the film and you've read the book

白黒の世界をぼくは見つめていた。
とてもエキサイティングな写真だった。
ちょっと稲妻がひらめいていて
とても誘惑的だったあの夜に
きみはただぼくのことを
あの子と隣り合わせに
しただけだったのだとしても。
あんな日々は二度と訪れないだろうな。
ぼくはほんの子どもで
男たちはみんなオトコらしかった
あんな日々は。
瞬間から瞬間に飛び移るなんて
誰にもできないことなんだよ。
きみはひとつのフィクションを
2倍にしてしまった
その生きた見本だよ。
不平不満でいっぱいのきみは
とてもカラフルに見える。
その上を指がすべるのを感じる時
それはただの静止画だけど
現実の人生でもあるんだ。
きみは見ようとしないけどね。
映画を見たり
本を読んだりしてきたせいで。


I was looking at the black and white world
Trying to name some pin-up
Those days she was just a beautiful girl
Now she's framed and hung up
I thought she was young
Up until I saw her last night in close detail
Though they all fade away when you're so pale
It's more than just a physical attraction
It starts with a face and ends up a fixation
But you're never gonna feel a fraction
Of the way it used to work on your imagination
When you were looking at the black and white world...

白黒の世界をぼくは見つめ
何枚かのピンナップ写真に
名前をつけようと思った。
あの頃の彼女はただ
美しい女の子だったけど
今じゃ濡れ衣を着せられて
困り果ててる。
彼女も若かったんだとぼくは思った。
昨日の夜に間近で見るまでは
若いままだと思ってた。
きみの顔色が急に変わって
みんないなくなっちゃったけど
からだに感じる魅力とか
そういうのじゃなかったな。
お化粧に始まって
最後には顔が固まってしまう
そんな感じだったな。
でもきみが黒白写真の世界を
見つめていた時に
働かせた想像力のカケラさえ
きみがこれから感じることは
ないと思うよ。
きみが黒白写真の世界を
見つめていた時に…

=翻訳をめぐって=

読みとれたこと

  • 主人公の男性は、パートナーとの共通の友人だった女性と、前の晩にパーティか何かで出会い、浮気したのではないかと疑われている。
  • しかしどうやら事実としてそういうことはなかった感じである。
  • 主人公はパートナーの「想像力」に呆れるやら驚嘆するやらしながら、3人が友達同士だった当時の写真をなつかしく眺めている。
  • …という歌なのだと思う。

わからなかったこと

It's more than just a physical attraction
It starts with a face and ends up a fixation

ここが全然わかりません。どうわからないのかを説明するのも疲れてしまうほど、わかりません。さらにそれに続く

But you're never gonna feel a fraction
Of the way it used to work on your imagination

という部分も同じくらいわかりません。試訳はただ単語を並べただけのものになっています。

感想

いいんです別にわからなくても。わからないことを素直に書いて、教えてくれる人が現れるのを待つためにやっているブログでもあるんです。それにしてもコステロの歌は本当に訳しにくいです。韻を踏ませることに常軌を逸したこだわり方をしている歌手だからということがあるのかもしれませんが、「どうせ大したことは歌っていない」と切り捨てるにはどうも行かない何かがあるような感じがして、それがなおさらむかつくのです。「Black And White World」などというそれっぽいタイトルがついているから、今の今まで私はこの歌を何か社会的なことをテーマにした歌なのだろうと思い込んでいました。でもそうでないことがわかっただけで、今回はよしとします。よくないけど。どっちやねん。どっちもです。そんなんでね。どんなんや。わからん人は置いてくよ。義務教育やないんやからね…



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Black and White World

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