華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Lullaby Of London もしくは3.11. みっつのレクイエム② (1988. The Pogues)


Lullaby Of London

Lullaby Of London<

英語原詞はこちら


As I walked down by the riverside
One evening in the spring
Heard a long gone song
From days gone by
Blown in on the great North wind

ある春のゆうべに
川辺を歩いていたら
ずっと前に忘れられてしまった歌が
めちゃめちゃな北風に乗って
とおい昔の日々から
聞こえてきた気がした。


Though there is no lonesome corncrake's cry
Or sorrow and delight
You can hear the cars
And the shouts from bars
And the laughter and the fights

かなしみとよろこびで鳴きわめいてる
ひとりぼっちのクレクレ鳥の声が
ここで聞こえるわけではないけれど
クルマの音が聞こえるだろう。
酒場の怒鳴り声が聞こえるだろう。
そして笑ったりケンカしたりする声が
聞こえてくるだろう。


May the ghosts that howled
Round the house at night
Never keep you from your sleep
May they all sleep tight
Down in hell tonight
Or where ever they may be

夜中に家の周りで
うなり声をあげていた幽霊どもが
おまえが眠るのを
じゃましたりしませんように。
今夜は地獄かそれとも
どこだっていいけど
連中のいるべきところで
ぐっすり眠っててくれますように。


As I walked on with a heavy heart
Then a stone danced on the tide
And the song went on
Though the lights were gone
And the North wind gently sighed

重たい心を抱えて歩いていたら
満ちてきた潮に洗われる岸辺で
小石がダンスを踊っていた。
灯りは消えてしまったけれど
歌声は聞こえ続けていた。
それまで吹いていた北風が
やさしくためいきをついた。


And an evening breeze coming from the East
That kissed the riverside
So I pray now child that you sleep tonight
When you hear this lullaby

そして東から吹いてきて
川辺にキスを送ってくれた
夕方のやさしいそよ風。
だからおれはいま
いのっている。
眠りにつくおまえに今夜
この子守唄が聞こえたなら


May the wind that blows from haunted graves
Never bring you misery
May the angels bright
Watch you tonight
And keep you while you sleep

ばけものにとりつかれた墓場から
吹いてくる風がおまえに悲しいことを
運んできたりしませんように。
そしてキラキラした天使たちが
今夜はおまえを
見守っていてくれますように。
眠るおまえのことを
守っていてくれますように。





corncrake=ウズラクイナ

=楽曲データ=
Released 18 January 1988
Key: C