華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Lonesome Suzie もしくは最低の君を忘れない (1968. The Band)


Lonesome Suzie

Lonesome Suzie

英語原詞はこちら


Lonesome Suzie
never got the breaks
She's always losing
and so she sits and cries and shakes
It's hard just to watch her
and if I touch her
Oh, poor Suzie,
I'm wondering what to do

ひとりぼっちのスージー
ついていたためしがない。
あの子はいっつも負けていて
座り込んでは泣き声をあげ
しゃくりあげてる。
ぼくにはとても見てられない。
もしもあの子に触れたなら
ああ
かわいそうなスージー
ぼくはどうしたらいいんだろうね。


She just sits there
hoping for a friend
I don't fit here
but I may have a friend to lend
Maybe I mistook her
but I can't overlook her
Must be someone
who can pull her through

あの子はただあそこに座って
だれか友だちが助けてくれるのを
当てにしてる。
ぼくはこの場所に
ふさわしくないけれど
貸してあげることのできる友だちなら
いるかもしれない。
ぼくは彼女を
誤解していたのかもしれないと思う。
でも見て見ぬふりをすることは
できないんだ。
誰かがあの子を
しっかりさせてあげなくちゃ
いけないんだと思う。


Anyone who's felt that bad
could tell me what to say
Even if she just got mad
she might be better off that way

こんなことじゃいけないって
思っている人がいたら
何て言ったらいいのか
ぼくに教えてほしい。
ひょっとして彼女はただ
madになってしまった
だけなのかもしれない。
でもあんなにまで苦しまなくたって
いいはずなんだ。


And where is all the understanding?
Her problems can't be that demanding
Why is it she looks that way
Every time she starts to cry

そして尽くすべき知恵の力というのは
一体どこにあるんだろう。
彼女が抱えているのは
そんなに難しい問題じゃないはずなのに。泣き出すたびに
あの子があんな顔をするのは
一体どうしてなんだろう。


Lonesome Suzie,
I can't watch you cry no longer
If you can use me
until you feel a little stronger
I guess just watching you
has made me lonesome too
Why don't we get together,
what else can we do

ひとりぼっちのスージー。
泣いてるきみの姿を
ぼくはもう見てられないよ。
ちょっとだけ
強い気持ちになれるまででも
きみがぼくのことを
使ってくれたらと思うんだけど。
見ていることしかできないぼくは
同じようにひとりぼっちに
なってしまったみたいだ。
どうしてぼくらは
一緒にやって行けないんだろう。
ぼくらにできることって
他に何があるだろう。






and to love him with all the heart, and with all the understanding, with all the soul, and with all the strength, and to love his neighbor as himself, is more important than all whole burnt offerings and sacrifices.
『心をつくし、知恵をつくし、力をつくして神を愛し、また自分を愛するように隣り人を愛する』ということは、すべての燔祭や犠牲よりも、はるかに大事なことです。

-マルコによる福音書 12-33






「mad」という言葉は「精神病者」に対する差別語です。ここでは原文をそのまま転載しました。

"Lonesome Suzie" was like a miniature portrait that Richard sang in his squeezed-out falsetto, really expressive, with horns and organ... It was a quiet song that told a story and was pretty typical of Richard's general philosophy, which was to be kind to people. Richard was complicated and felt things really deeply, more than most people. Everyone who knew him would tell you that. His attitude, often expressed to me, was that you might as well live tonight, because tomorrow you could get run over by a truck
「ひとりぼっちのスージー」は、ホーンとオルガンと一緒に、リチャードが絞り出すような裏声で歌いあげた、表情ゆたかな肖像画みたいな曲だ。...物語を語るような静かな曲で、「人には親切にすること」というリチャードの人生哲学を示した典型だと思う。リチャードは人よりずっと繊細で、物事を本当に深く感じることのできる人間だった。あいつのことを知っている人間なら誰だってそう言うだろう。あいつの生き方は、いつも聞かされていた言葉によるなら、「今夜をしっかり生きよう。明日にはトラックに轢かれてるかもしれないじゃないか」というものだった。

-リヴォン·ヘルム自伝
「This Wheels on Fire」より


=楽曲データ=
Richard Manuel: Lead Vocal & Piano
Robbie Robertson: Electric Guitar
Rick Danko: Bass
Levon Helm: Drums
Garth Hudson: Lowrey Organ & Soprano Sax
Key: C

Lonesome Suzie (Alternate Take)

Lonesome Suzie (Alternate Take)