華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Freedom Deep もしくは自由よもっとディープディープ (1993. INXS)



「GME'94 "AONIYOSHI"」のトップバッターとして登場したINXSの3曲目。この曲のことは、よく覚えていた。天平楽府の人たちが吹き鳴らす昔々の笛の音とものすごくよく合っていて、何だかそれまでに一度も聞いたことのないタイプの音楽を聞いた気がした。INXSというバンド名を見た時に今でも真っ先に心の中に流れ出すのは、遺憾ながらマイケル·ハッチェンス氏の声ではなく、その天平楽府の笛によって奏でられる、この曲のメロディだったりしている。



こんなに印象的な曲なのに、INXSのナンバーとしてはちっとも有名な曲ではないらしい。Wikipediaによるならばこの曲がシングル発売されたのは「AONIYOSHI」の直前の94年4月18日だったとのことで、当時としては「最新曲」という位置づけだったことが分かるが、そのCDが発売されたのは日本とオーストラリアだけだったとのことであり、しかも全然売れていない。確かに全米NO.1になったという一曲目の「Need You Tonight」なんかと比べてみると、全然毛色の違った曲ではある。でも、ああいうのよりこういうのの方が、私は好きだな。

英語版Wikipediaでのこの曲に関する特記事項も、やはり「94年5月に奈良で演奏された」ということ以外には、ほとんど何も書かれていない。そもそも「AONIYOSHI」のために特別にINXSが書き下ろしてくれたのが、この曲だったのかもしれない。だとしたら、ファンの人たちの間でもあまり知られていないこの曲が自分にとって特別な曲であるということは、誇っていいことであるような気がする。

...どうでもいいのだけれど、外国のウェブサイトで「AONIYOSHI」について触れている記事をいろいろ見ていると、「日本の大阪にある奈良という街で開かれたコンサート」と説明しているものがかなりあって、奈良の人間としてはちょっとむかつく。とはいえYouTubeなんかだと大仏の画像までくっつけた上で「Tokyo Japan」と書いてるものも結構あるから、それと比べたらいくらかマシではあるのだけれど。というわけでまたいずれ。


Freedom Deep

Freedom Deep

英語原詞はこちら


Show me the way
Give away
The truth
I'm looking for

道を教えてくれ。
姿を見せてくれ。
ぼくの探している
真実よ。


I need a new way
Out of here
The door
Is opening

ここから抜け出すための
道が必要なんだ。
ドアは
開かれつつある。


Freedom take me deeper
Freedom take me deeper

自由よ。
ぼくを深いところに
連れて行ってくれ。


All the blue days
Gone astray
The clouds
Are giving in

憂鬱な日々は
もはや行方不明だ。
雲は
退散しつつある。


Freedom take me deeper
Freedom take me deeper

自由よ。
ぼくを深いところに
連れて行ってくれ。


I need a new way
Out of here
The door is opening

ここから抜け出すための
道が必要なんだ。
ドアは
開かれつつある。


I'm losing my fear
Suddenly
The way
Has come to me

ぼくは
怖くなくなってきた。
突然その道が
ぼくに向かって開かれた。


Freedom take me deeper
Freedom

自由よ。
ぼくを深いところに
連れて行ってくれ。


=楽曲データ=
Released: 1993.11.2.
Key: D

FULL MOON, DIRT

FULL MOON, DIRT