華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Child Of The Moon もしくは月の赤ん坊 (1968. The Rolling Stones)


Child Of The Moon

Child Of The Moon

英語原詞はこちら


The wind blows rain into my face
The sun glows at the end of the highway
Child of the moon, rub your rainy eyes
Oh, child of the moon
Give me a wide-awake crescent-shaped smile

風はおれの顔に
雨を吹きつける。
ハイウェイの終わりに
太陽が輝いているのが見える。
月の子どもよ。
雨に濡れたその瞳をぬぐえ。
月の子どもよ。
かぱっと開いた三日月のような笑顔を
おれに見せてくれ。


She shivers, by the light she is hidden
She flickers like a lamp lady vision
Child of the moon, rub your rainy eyes
Child of the moon
Give me a wide-awake crescent-shaped smile

自らを覆い隠す光のかたわらで
彼女は震えている。
彼女はランプの炎のようにゆらめく
レディの幻。
月の子どもよ。
雨に濡れたその瞳をぬぐえ。
月の子どもよ。
かぱっと開いた三日月のような笑顔を
おれに見せてくれ。


The first car on the foggy road riding
The last star for my lady is pining
Oh, child of the moon, bid the sun arise
Oh, child of the moon
Give me a misty day, pearly gray, silver, silky faced
Wide-awake crescent-shaped smile

霧の路上の最初の車が
走ってゆく。
おれのレディのための最後の星が
やせおとろえてゆく。
月の子どもよ。
太陽をよみがえらせてくれ。
月の子どもよ。
あおざめた真珠のような
銀色に輝く
つややかな頬に
かぱっと開いた三日月のような笑顔を
見せておくれ。
霧のかかったそんな日を
おれのために。

=翻訳をめぐって=

  • ローリング·ストーンズというバンドと私は現在絶交中。理由についてはこちらをご参照ください。
  • 中島みゆきに「月の赤ん坊」という曲があり、私の中ではそのイメージが長年この曲と重なっていた。だが具体的には、「Child of the moon」というのは当時のミック·ジャガーの恋人だったマリアンヌ·フェイスフルさんに向けられた言葉であるらしい。
  • 一方で、以前ザ·バンドの「Chest Fever」を翻訳した時に調べたところでは、英語圏では「mooncarf (月の仔)」という言葉が、相手への蔑みを込めた差別的な罵倒語として使われることが分かっている。同じ意味を持つ「Child of the moon」も、無関係ではないと思う。
  • 最後の「Give me a misty day, pearly gray...」の部分は、「misty day (霧のかかった日)」と「smile (笑顔)」の2つの目的語を「give me (私に下さい)」と言っているのだと思われるが、翻訳にはいまいち自信がない。正確なところを教えてくれる人が、現れてくれるのを待っています。


note.mu
nagi1995.hatenadiary.com


=楽曲データ=
Released: 1968.5.24.
Mick Jagger – lead vocals, backing vocals
Keith Richards – guitars, backing vocals
Brian Jones – soprano saxophone
Bill Wyman – bass guitar
Charlie Watts – drums
(Additional personnel)
Nicky Hopkins – piano, organ
Jimmy Miller – backing vocals
Rocky Dijon – percussion
Key: D