華氏65度の冬

うたを翻訳するということ

Rainy Day Women #12 And #35 もしくは十三鐘の三作の歌 (1966. Bob Dylan)


stone
[名詞]
1. 石; 石で造られたもの
2. 感覚、表現、運動の欠如

[動詞]
1. (…に)石を投げつける; (人を)石打ちの刑に処する.
2. (果物の)核[さね]をとる.
3. (俗)…を酒[薬物]で酔わせる

1966年夏、グリニッジ·ビレジのバーかなにかで、スピーカーから「天使のような」ディランの声で、この歌がかかっていたとき、アレン·ギンズバーグは、この"stoned"には16通りの意味がある、といいました。ぼくはあまりの騒音と疲労と人ごみで、その16とはいちいち聞いても多すぎてわすれてしまうだろうと思って、きかなかった。アレンは、徴兵のかわりに、だれでもLSDをするべきだ、といった。

「ボブ·ディラン全詩集」より、片桐ユズル氏のあとがき


Rainy Day Women #12 And #35

Rainy Day Women #12 And #35

英語原詞はこちら


Well, they'll stone ya when you're trying to be so good,
They'll stone ya just like they said they would.
They'll stone ya when you're tryin' to go home.
Then they'll stone ya when you're there all alone.
But I would not feel so all alone,
Everybody must get stoned.

さてあなたがいい人であろうとすると
ストーンされることになるだろう。
かれらがそうすると言っていた通りに
ストーンされることになるだろう。
何とかそこから帰ろうとすると
ストーンされることになるだろう。
そしてあなたがひとりぼっちでいると
ストーンされることになるだろう。
しかしわたしはそれほど
さびしくはないことだろう。
だれでもストーンされるべきなのだ。


Well, they'll stone ya when you're walkin' 'long the street.
They'll stone ya when you're tryin' to keep your seat.
They'll stone ya when you're walkin' on the floor.
They'll stone ya when you're walkin' to the door.
But I would not feel so all alone,
Everybody must get stoned.

さてあなたが街を歩いていると
ストーンされることになるだろう。
自分の席に座ろうとし続けていると
ストーンされることになるだろう。
家の床であれ議場の床であれ歩いていると
ストーンされることになるだろう。
ドアの方に行こうとすると
ストーンされることになるだろう。
しかしわたしはそれほど
さびしくはないことだろう。
だれでもストーンされるべきなのだ。


They'll stone ya when you're at the breakfast table.
They'll stone ya when you are young and able.
They'll stone ya when you're tryin' to make a buck.
They'll stone ya and then they'll say, "good luck."
Tell ya what, I would not feel so all alone,
Everybody must get stoned.

あなたが朝食のテーブルにつくと
ストーンされることになるだろう。
あなたが若くて有能であると
ストーンされることになるだろう。
金を儲けてやろうとすると
ストーンされることになるだろう。
あなたをストーンしたうえでかれらは
「グッドラック」と言うことだろう。
まことにまことにあなたたちに言う。
わたしはそれほど
さびしくはないことだろう。
だれでもストーンされるべきなのだ。


Well, they'll stone you and say that it's the end.
Then they'll stone you and then they'll come back again.
They'll stone you when you're riding in your car.
They'll stone you when you're playing your guitar.
Yes, but I would not feel so all alone,
Everybody must get stoned.

さてこれで終わりだとあなたが言ったら
ストーンされることになるだろう。
そしてあなたをストーンしたそのうえで
かれらはまた戻ってくることだろう。
あなたがクルマを走らせていると
ストーンされることになるだろう。
あなたがギターを弾いていると
ストーンされることになるだろう。
そうしかしわたしはそれほど
さびしくはないことだろう。
だれでもストーンされるべきなのだ。


Well, they'll stone you when you walk all alone.
They'll stone you when you are walking home.
They'll stone you and then say you are brave.
They'll stone you when you are set down in your grave.
But I would not feel so all alone,
Everybody must get stoned.

さてあなたがひとりぼっちで歩いていると
ストーンされることになるだろう。
あなたが帰ろうと歩いていると
ストーンされることになるだろう。
あなたが墓穴におさまってしまうと
ストーンされることになるだろう。
しかしわたしはそれほど
さびしくはないことだろう。
だれでもストーンされるべきなのだ。

nagi1995.hatenablog.com

1 Jesus went unto the mount of Olives.
2 And early in the morning he came again into the temple, and all the people came unto him; and he sat down, and taught them.
3 And the scribes and Pharisees brought unto him a woman taken in adultery; and when they had set her in the midst,
4 They say unto him, Master, this woman was taken in adultery, in the very act.
5 Now Moses in the law commanded us, that such should be stoned: but what sayest thou?
6 This they said, tempting him, that they might have to accuse him. But Jesus stooped down, and with his finger wrote on the ground, as though he heard them not.
7 So when they continued asking him, he lifted up himself, and said unto them, He that is without sin among you, let him first cast a stone at her.
8 And again he stooped down, and wrote on the ground.
9 And they which heard it, being convicted by their own conscience, went out one by one, beginning at the eldest, even unto the last: and Jesus was left alone, and the woman standing in the midst.
10 When Jesus had lifted up himself, and saw none but the woman, he said unto her, Woman, where are those thine accusers? hath no man condemned thee?
11 She said, No man, Lord. And Jesus said unto her, Neither do I condemn thee: go, and sin no more.
1 イエス、オリブ山にゆき給ふ。 2 夜明ごろ、また宮に入りしに、民みな御許に來りたれば、坐して教へ給ふ。 3 ここに學者・パリサイ人ら、姦淫のとき捕へられたる女を連れきたり、眞中に立ててイエスに言ふ、 4 『師よ、この女は姦淫のをり、そのまま捕へられたるなり。 5 モーセは律法に、斯かる者を石にて撃つべき事を我らに命じたるが、汝は如何に言ふか』 6 かく云へるは、イエスを試みて、訴ふる種を得んとてなり。イエス身を屈め、指にて地に物書き給ふ。 7 かれら問ひて止まざれば、イエス身を起して『なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て』と言ひ、 8 また身を屈めて地に物書きたまふ。 9 彼等これを聞きて良心に責められ、老人をはじめ若き者まで一人一人いでゆき、唯イエスと中に立てる女とのみ遺れり。 10 イエス身を起して、女のほかに誰も居らぬを見て言ひ給ふ『をんなよ、汝を訴へたる者どもは何處にをるぞ、汝を罪する者なきか』 11 女いふ『主よ、誰もなし』イエス言ひ給ふ『われも汝を罪せじ、往け、この後ふたたび罪を犯すな』

-新約聖書「ヨハネ伝福音書」第八章ー

  • 此曲名に就て一書に曰ふ:ヂラン此曲を録音せし時二名の女性来訪す。母子なりと見ゆ。ヂラン其年齢を正確に35歳と12歳なりと推測せり。其日は雨なりきと曰ふ。
  • また一書に曰ふ:12に35を乗ぜしめよ。得られる数は420なり。420はカリフヲルニヤが高校生が内に於て大麻草を指す隠語なり。何となればかれらが授業は通年午後4時20分までは終りを見ず、其迄は大麻草を喫する能はざればなりと曰ふ。
  • 旧約聖書「箴言」27-15には「相争う婦は雨降る日に絶ずある雨漏のごとし」の一文あり。然れども訳者はかかる記述と此歌との間に何らの関係を見出すを得ず。


They'll stone ya when you're tryin' to keep your seat.

Wikipedia: ローザ·パークス


They'll stone ya when you're walkin' on the floor.

floor
[名詞]
1. 床; 床のように平らなところ、路面
2. 議場、議員席 / (議員の)発言権

ある日興福寺の小僧さん達が大勢この堂で習字の勉強をしていた処、一頭の鹿が庭へ入り小僧さん達の書いた紙をくわえたので、その小僧のー人、三作が習字中に使用していた、文鎮を鹿に向って投げました。

ところがこのー投の文鎮は鹿の急所に命中し、鹿はその場にて倒死しました。当時、春日大社の鹿は、神鹿とされ「鹿を殺した者には石詰めの刑に処す」との掟があった為、鹿を殺した三作小僧は小供と云えども許されることなく、三作小僧の年、十三才にちなんだー丈三尺の井戸を堀リ、三作と死んだ鹿を抱かせて井戸の内に入れ、石と瓦で生埋めになリました。

三作は早く父親に死別し、母一人子一人のあいだがら、この日より母「おみよ」さんは三作の霊をとむらう為、明けの七つ (午前4時)、暮れの六つ (午後6時)に鐘をついて供養に努めたところ、四十九日目にお墓の上に観音樣がお立ちになられました。

この観音様は、現在大御堂内に稚児観世音として安置されています。子を思う母のー念せめて私が生きている間は、線香の1本も供える事が出来るが、私がこの世を去れば三作は鹿殺しの罪人ゆえに香華を供えて下さる方はいないと思い、「おみよ」さんは、紅葉の木を植えました。

当時いづ地へ行っても「鹿に紅葉」の絵がありますのも石子詰の悲しい親子愛によって、この地よリ発せられたものであります。

又奈良の早起きは昔から有名で、自分の家の所で鹿が死んでおれば前述のような事になるので競争したと言われます。同境内地に石亀がありますのは「三作の生前が余りにも短命で可哀想であった次に生まれる時は亀のように長生きできるように」との願いにより、その上に五重の供養塔を建てられたものであります。

南側の大木は、銀杏とけやきの未生の木ですが、母親が三作を抱きかかえている様であると云われています。何時の世にも親が思う心は一つ、こうして三作石子詰の話が今もこの寺に伝わっているのです。

-奈良公園一角、大御堂境内
「興福寺十三鐘伝説石子詰について」-


電気グルーヴ 虹


=楽曲データ=
Released: 1966.5.16.
Key: F